鹿児島建築視察ツアー(6) | 有限会社 海老原建築

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Column

2024.03.26

鹿児島建築視察ツアー(6)

かなり開いてしまいました。。鹿児島ツアーが終わらない。。(笑)

(5)のお次は「STUDY HOUSE55」「STUDY HOUSE88」の2棟。

こちらは、シンケンの代表 迫さんの現在のご自宅とその息子さんのお宅。

築27年の「55」の隣に親世帯の家として「88」が2022年に。

-「STUDY HOUSE55」-

築27年とはいえ、改修も施している「55」。実験的に内装を黒くして、開口部が際立つか、ということをしているとのこと。

。。。とことん黒い。

しかしながら実験の結果は確かな気はします。

内装がすべて黒。というのはなかなか勇気がいりますが、外をより感じるのは確かでした。


-「STUDY HOUSE88」-

こちらは新築されたもの。これまであった「55」に対して、適度な距離感を確保してます。。

「55」側から見た「88」側。塀を作ってしっかりと「線引き」されています。

親世帯側からしたら、子世帯側は開いてしまいそうなところ、しっかりとこのラインを引いているのが正直驚きました。

「88」への専用アプローチは、なんと水盤の上を靴の裏を洗いながら通っていくモノ。。

鋼板部分に微妙に池がかかっていて靴裏だけ濡れる。。なんという。。

こちらの内装はシンケンさんのスタイル通り。開口部がとても豊か。



「88」側の木塀を立ち上げると「55」側が見えるようになる。仕掛けもおもしろい。線引きしてもその線も調整ができる。

左が「88」。右が「55」。

「55」側から見た「88」。

お互いに、「照明のオンオフ」が気が付く配置・照明計画になっていて、「いるのがなんとなくわかる」ような計画にもなっているそう。
照明で気配がわかる、ってすごくいいと思いました。

こちらは「88」の外キッチン。外とのつながりがシンケンさんはとても素敵でした。


代表の迫さんは、今年御年74歳。その考え方は常に最先端な気がします。

<続く>