2024.03.07
鹿児島建築視察ツアー(3)

さてさて。鹿児島、ようやく2日目です。
2日目は、日本一の工務店と名高いシンケンさんへ。
お恥ずかしながら、シンケンさんは名前は知っていたものの、詳しいところは無知でした。
今となっては甚だ反省。
シンケンさんは、見学の朝から違いました。

朝に、シンケンさんの見学の資料や、見学者の会社名と名前の入ったネームプレートを渡される。。
参加130人分、シンケンさんが用意したそうで。。
もうしょっぱなから不穏な(?)空気。これはホスピタリティの波が押し寄せる。。
-衝撃の「STUDY HOUSE」-
私が参加した住宅デザイン学校枠は、まずはシンケンさんの「STUDY HOUSE」。朝から衝撃の物件。

こちらは、「STUDY HOUSE01」
シンケンさんは、基本的にサッシがアイランドプロファイル(木製サッシ)・外壁面材がモイス・外壁に杉板・空気集熱ソーラーのそよ風搭載、が標準装備。
昨今の価格高騰の折、「シンケンさんは高いから、シンケンさんの家が良いのはわかってるけど、見ちゃいけない」という現象になっていたそう。(欲しくなるから。)
そこで始まったのがこの「STUDY HOUSE」。
なんと、「STUDY HOUSE01」は、上物で税込み2,000万円。延床面積は24.15坪。(外構・造園・外部給水などや諸経費除く)。
安いからと、シンケンさんの標準仕様は削ることはしていないという。。なぜならそれがシンケンの家づくりには必要なモノだから。その他のものを削ってコストを落としています。プランも規格化して、設計や施工の手間、積算の手間を最大限コストダウン。徹底しています。。

例えば、床仕上げも留め付けのビスはそのまま見せてたり、

中の作りもかなりシンプルで、間仕切りもほとんどない。
ロフト感のある2階も、割と落ち着く空間で悪くなかった。建物の高さが抑えられていて外部のプロポーションも整いますね。

シンケンさんは、「プレイウォール」といって、外壁側を外断熱仕様にして、柱の間をあとで好きに棚などを付けられるようになってます。木製サッシもいいですね。
「STUDY HOUSE」、これだけで終わりません。
-まったく同じ建物を隣に-

この建物。先ほどの「STUDY HOUSE」の隣に建っています。。
形、高さ、床面積すべて一緒。。仕様が違う、「STUDY HOUSE02」。
「STUDY HOUSE01」は、いろんなものを省いた「すっぴん」の家。比べてこっちは、「しつらえ」を施した「お化粧した」家。外壁の塗装や、間仕切りの造作、造作家具など、グレードが高い仕様になっています。
となると、お客さん自身がこの2件を見比べて、「自分にとって、必要なモノ、不要なモノ」を体感することができるという試み。
これはびっくり。。
提案する工務店側が、いろいろ資料を作って説明する必要がなくなったそう。
01を見学してから02を見させてもらいましたが、もうずっと見比べていたかった。

02の方は、床のビスは木栓で隠してあったり、

棚を造作してあったり、


造作物も多数。

階高の低い2階にある北向きトップライト下。いい空間。


「STUDY HOUSE02」から「STUDY HOUSE01」を見る。
良い感じで色落ちてきてます。
とにかく、コストダウンしようが、自分たちの信念は曲げない、という強い意志を感じる2棟でした。
そして、人間、やはり体感するのが一番。図面に描くとちょっとあれかな、というような空間もありましたが、実際の空間は心地よかった。これは工務店側もお客さん側もどちらもメリットです。
あまりに企業理念(というか、迫社長の理念)を表現した仕事ぶりに、1か所目にしてすでにやられるのでした。
<続く>